日本通運（川合正矩社長、東京都）は8日、「ＣＳＲ報告書２００９」を発行した。環境への配慮や安全取り組み、顧客対応の基本的な考え方を、図版や写真を併用して視覚的にもわかりやすい内容となっている。

　同社は、06年度からの「パワーアップ３か年経営計画」でＣＳＲ実践の強化を重点項目とし、09年度スタートを機に、10年程度先を照準としたグループのあるべき姿を明確に掲げてＣＳＲを推進していくとしている。
　環境への取り組みとして、モーダルシフトの推進や、環境配慮車両の導入、省エネ化など、安全への取り組みとして運輸安全マネジメントなどを内容に盛り込んでいる。また、顧客との連携での取り組み事例や、障害者雇用、海外現地法人でのスタッフ育成を紹介。新型インフルエンザ対策についても記載されている。
　同社は00年発行の環境報告書から今回のＣＳＲ報告書2009の、過去10回をすべてＨＰに掲載。企業の社会的責任を果たしていくとしている。