世界9か国の郵便事業実施団体で組織されるカハラ・ポスト・グループ（ＫＰＧ）の総会が8、9の両日、日本で初めて京都市で開催された。ＫＰＧは2003年に環太平洋地域の郵便事業体が国際郵便のサービス向上などを目的に設立。

　議長を務めた郵便事業会社の北村憲雄会長が2009年の事業方針を発表。「08年のＫＰＧの収益が約150億米ドルだった」と報告、「世界不況の中でも堅実に伸びた。09年の収益は前年比9％増の成長を見込む」との目標を提示した。同議長は成長の要因について「スピードが速くて価格が高い配送サービスから、信頼性が高くてコストが低いＫＰＧのサービスへの切り替えが進んでいる」と説明した。（小西克弥記者）