「我々は、族議員にはなりません！」。
　兵庫県の自動車関係団体の年賀会に来賓出席した民主党所属の国会議員が、こんな宣誓をした。出席した７議員全員が同党所属で、壇上に整列して昨年９月の政権交代を視覚的にも印象付けた。


　衆院兵庫３区の土肥隆一氏はマイクの前で、「すべて民主党議員。政権交代とはこういうもの」と述べたあと、「族議員にはなりません」と、約２００人の業界関係者に宣言。
　有権者から選ばれた国会議員が所属する「党」を前面に出し、党の県連に政策を一時集約したのち、党中央本部に持ち寄る仕組みも説明し、「東京や国交省に行かなくても県連で受け付けます」として、政策立案の一元化の点で自民党時代との違いを強調した。
　別の議員は、「族議員はおりません。しかし、親運輸議員と言われる仕事をしたい」と発言する場面も。出席した運送事業者は、「国会では委員会もあることだから、全く知らないというわけにもいかんでしょうに…」と話し、別の事業者は「やはり何か起こりそうだなと感じる」と話していた。