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    「労使一体」で改善活動 阿部興業

    2010年6月8日

     
     
     

     安全と環境に配慮した物流事業を展開する阿部興業(長谷川信行社長、横浜市金沢区)。同社では、「安全衛生委員会」を4年前に立ち上げ、労使一体となった改善活動を展開している。
     運輸事業部の岡山和博部長(写真左)は、「会社側から頭ごなしに指示を出す訳ではなく、お互いに意見を出し合いながら前向きに活動している」と説明。業務課の青木八重子主任も「メンバーそれぞれが主体性を持って活躍してくれている」と付け加える。


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     その取り組みの成果が、同社独自の社員心得ともいうべき『HAマニュアル』。これは、「プロドライバーとして『当たり前』とも言えることを、ドライバーが自らの目線でマニュアル化したもの」(同)。「ジャンバーのチャックはきちんと上げる」「靴のかかとは踏まない」など、身だしなみのことから荷下ろし時の注意事項、車間距離のポイントなどを規定している。同主任は、「大手の分厚いマニュアルを真似るのではなく、自分達で一つずつ考えた」と振り返る。
     同社では、これらの地道な活動を軸に、グリーン経営とGマークの認証取得に挑戦。「Gマークの認証が届いたときには涙が出た」と笑う同主任は、両認証を取得したことで、「たしかに品質が向上していると実感できる」と目を細める。
     環境を強く意識している同社では、アイドリングストップも励行。現場で頑張るドライバーを支援するため、会社側も夏場の暑さ対策を検討。現在は、主に蓄冷クーラーを活用しているが、「4時間程度で冷えなくなり、暑くて目が覚めてしまう」ことから、ベバストジーシーエスジャパン(同港北区)が開発・販売を手掛けるコンプレッサー式『パーキングクーラー』を長距離運行車両に搭載。
     業務課の阿部元治課長は、「エンジンを切ることができるので、『快適な環境で6時間しっかりと熟睡できる』とドライバーには大好評」と語る。
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     ベバスト社が3月1日より発売を開始した同製品は、従来の蓄冷型ではない新技術を駆使した高性能アイドリングストップ冷房機器。バッテリーで可動するため燃料消費量はゼロで、CO2排出量とともに燃料経費を大幅に削減する。
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     搭載車両に乗務するドライバー歴12年の小島伸さんに同製品の感想を聞くと、「夜間に走るので昼間に眠ることが多いが、エンジンを止めることができるので、しっかり休めるようになった」とのこと。
     岡山部長は、「炎天下で『エンジンを止めろ』とは言いにくい。細かな荷待ち時間が多い地場配送の運送事業者でも活用できるはず」と語る。
    ◎関連リンク→ 株式会社阿部興業
    ◎関連リンク→ ベバストジーシーエスジャパン株式会社

     
     
     
     

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