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物流ニュース
アルファリンク相模原 自家用給油所の設置で輸送効率を向上
2022年3月15日
「GLP ALFALINK相模原」(以下、アルファリンク)は、物流不動産開発事業会社の日本GLPが手掛ける大規模物流拠点で、重機メーカー工場跡の約30万平方mの敷地に、総延床面積67万平方m強の広さを持つ。
全体では4棟が順次開業する予定だが、まずは敷地の半分以上を占める1棟目が昨年8月に竣工、続いて2棟目が10月に竣工。現在建設中の3、4棟目は2022年の10月末と2023年5月末に竣工予定。
「アルファリンク」とは、日本GLPが物流施設の新ブランドとして打ち出したもので、日本GLPでは、「複数棟によるこれだけ大規模な開発は初めてだが、入居は順調に決まっている状況」とし、「物流団地的な開発ではなく、入居した物流企業が事業を広げやすいように、いかにサポートするか。大きな物流施設という場所を活用しての街づくり等、大きいからこそランドマークとなるような付加価値を考えたアルファリンクのコンセプトは『創造連鎖』。コミュニティの創生とビジネスを創りだすことに着目して開発した」と話す。「入居企業、地域、行政を含めての良い連鎖を生み出していきたい。4棟に囲まれた位置にある、円形のフォルムの、共用スペースを有したリング棟の前には野外スポーツ用のマルチコートなどオープン施設があり、近隣住民の方たちにも使っていただけるようにしている。共用施設を地域に開放することで、イメージだけでなく、物流事業そのものを変えるような連鎖を起こしたい」。
リング棟にはレストランやコンビニエンスストア、休憩スペース、風に吹かれてのんびりできるデッキ等があり、テナント企業の従業員だけでなく、輸配送で訪れるトラックドライバーも利用可能となっている。
倉庫棟はすべて免震構造で大きな地震にも強く、地下水を利用した水道、72時間使える自家発電施設など有事の際にも物流を止めない、BCP対策を施している。中でも特筆すべきは、大型トラックも使える「BCP対応自家用給油所」で、トキコシステムソリューションズの軽油および尿素水の供給スタンドを2基も設置していることだろう。トキコシステムソリューションズは「日本GLPの物流施設では流山、圏央五霞に続く3例目として設置した」と話し、日本GLPは「トキコシステムソリューションズは、多種多様な顧客ニーズにトータルエンジニアリングで応えてくれる業界大手。危険物取り扱いのプロフェッショナルとして自家用給油所の設計から施工、機器のメンテナンスまでをトータルでお願いしている。テナント企業の物流の利便性を高めることに加え『災害用燃料の備蓄基地』としての機能を持たせることで、テナント企業および近隣の日本GLPの物流施設に、非常時の燃料供給も行える」と説明する。
設置している軽油タンクは各48KL、計96KLの大容量で、給油所には洗車場も併設。ドライバーたちからも便利と喜ばれ、テナント企業の輸送協力事業者からも「燃料高騰のなか、インタンクで燃料単価が少しでも抑えられ、輸送途中で給油スタンドに寄らずに済むので効率的」と好評を得ている。
日本GLPは「今後は地域共生にも積極的に取り組み、物流や物流倉庫のイメージを変え、災害時等にも頼れる心強い存在として、一般消費者や倉庫を有する地域の方々にもっと身近に感じてもらえるようにしていきたい」と語る。
◎関連リンク→ トキコシステムソリューションズ株式会社
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