ドライバー不足の声があちこちで聞かれる中、札幌市に本拠を置く社労士から、ある女性ドライバーの就職先について照会するメールが届いた。
　文面は「私の知人の女性でドライバーとしての就職先を探している方がいます。年齢は４５歳で、約１年前までの２５年間、自衛隊の運送部隊に籍を置いておりました。保有資格は大型、牽引、大型２種です。今冬は、幹線道路の除雪運搬ダンプのドライバーをやっておりました。２月いっぱいで職が終了したため、就職先を早急に探しております」といったもの。「もし少しでもご興味のある会社様がいらっしゃいましたら、本メールアドレスまたは携帯までご連絡いただけましたら幸いです」と結んでいた。

　この女性ドライバー本人のことは知らなくても、経歴や保有資格を見る限り、どの会社でも「興味がある」と思う大型車のエリートコースを歩んできたような人材だ。
　知っている事業者にあたってみようと考え、同社労士に状況を聞いてみると、「他に照会したルートから、すぐに近くの運送会社への就職が決まってしまった」とのこと。予想はしていたが、あっという間に就職先が決まってしまった。
　「思わぬところからドライバー採用の案内があるな」と感心したとともに、人手不足で悩むトラック運送業界の状況を改めて実感した次第だ。