家電・家具の設置工事、修理業務における業界の品質とサービスの向上を目的に設立された技術物流連合会（ＳＵＪ、下原啓明会長、東京都豊島区）は６月１１日、大型家具搬入の技術と品質向上を目的とした「ＳＵＪ品質競技会・決勝大会」を開催した。第３回の今回は食器棚の搬入で、全国から１９社が参加し、勝ち抜いた４社が競った。
　優勝は１２０７点を勝ち取ったエースカーゴ（滋賀県野洲市）の石井龍・足立貴裕両氏のチーム。石井氏は「お客様に喜んでいただくにはどうしたらいいかを第一に作業している。そのためには品質や技術は大切」と述べ、足立氏も「喜んでいただくために笑顔で接客するのは当然だが、感動も与え、いかにいいパフォーマンスできるか。配送はパフォーマンスができると広めていきたい」と語った。
　同社の中嶋辰也社長は「社員には配送終了時に必ず何かお困りごとはないかを聞くように言い、５分程度で済む用事ならサービスでお応えするように言っている。技術の向上と共に相手の立場に立ったサービスにも注力している」と話した。

　２位は１１２３点でユナイトサービス（神戸市須磨区）、３位は１０６４点で福商（福岡県粕屋郡）、４位は９３５点でＬＪＰ（仙台市宮城野区）。
　引き続き開催した総会では、２７年度の事業計画として会員企業間での共同利用システム「ＳＵＴＯＳ」への投資、１０月に工事を伴う配送の品質競技会の新設、広報を設置しての情報発信を決定した。