ニチレイロジグループ本社は２月１０日、グループにおける女性活躍推進の取り組みの一環として「咲カセル　ロジ女フォーラム」を開催。全国各地から女性総合職・一般職社員約７０人が参加し、仕事に対する価値観や女性が自分らしく働ける環境づくりなどについて講演とディスカッションを行った。
　同日行われた記者会見で松田浩社長は、フォーラム開催の狙いについて、「女性が活躍できる企業に変革するという決意表明」「活躍するための女性自身の意識改革の契機」「女性が活躍できる風土・制度設計」の３点を掲げ、今後、同フォーラムを経営マネジメントの一部に組み込むとともに、各地で開催する方針を明らかにした。

　現在、同社は「育児休暇制度」「ポジティブアクション制度」（昇級試験）を導入済みだが、活用しているのはグループ全体で１０人程度。松田社長も「経営者・管理者らの理解を求めていく」とし、「女性自身も自らのキャリアを考え、取り組み構築をしていく必要がある」と述べた。同グループの女性社員は４３０人で、全体の２３％。そのうち役職者は１０人（２.３％）。松田社長は「現在の制度では総合職でなければ役職につくことはできない。そうなると全国転勤となり、昇進試験に踏み出せない女性が多いと聞く。エリア限定職の導入など具現化に向けて着手している」と話している。
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