【滋賀】琵琶倉庫（長浜市）を中心に新木産業、太陽運輸、光運送、田中ビジネスサポート、富司流通倉庫、フジワークサポートが共同受注を目指し、「びわ湖物流企業連合」を発足させた。琵琶倉庫物流開発部の藤田隆仁部長に話を聞いた。
　藤田部長は「不足している部分に精通している企業と提携することで、物流サービスや品質向上を常に目指している。その結果、魅力的な物流提案が可能になった」と説明する。

　京阪神や北陸をつなぐ交通の要衝として、名神高速や北陸自動車道のICからも近く、国際物流に対しても大阪、神戸、名古屋、四日市、敦賀の各港をスピード、便数、コストにより選択できる。
　輸配送については「情報システムの統合化による２４時間稼働のコンピューター・ネットワークを通し、配送スケジュールやお客様に不可欠なデータをオンラインで検索するシステムを導入している」という。

　倉庫は平屋で大きくヤードが広いのが特徴。「倉庫群は京阪神、東海、北陸の各エリアをフォローし、それぞれのノウハウを交換できる七社が結集した。総合力で大手企業に提案できるシステムを構築できた」と同部長。
　また、情報処理については「入出庫・在庫情報をＷｅｂで管理することで、点在する在庫拠点を意識することなく物流をコントロールでき、商品の特性に合わせたシステムのカスタマイズには柔軟に対応する」と自信をみせる。
　同連合の総倉庫数は７２棟、総床面積約１６万３０００平方㍍。大型トラック３８台、中型トラック１９台、トレーラーヘッド１６台、フォークリフト２１３台。
　藤田部長は「スタートは７社だが、まだ増える可能性もあり、滋賀県にこれだけの倉庫があることを知っていただき、選択肢の１つにしてもらえれば」と話す。
　同連合の事務局への問い合せは、電話０７４９（６２）１１９９番。（岡本廣之記者）