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    CONPAS導入で港湾物流の効率化はどこまで進むか

    2021年12月23日

     
     
     

    コンテナターミナルのゲート前混雑の解消やコンテナトレーラのターミナル滞在時間の短縮を図り、コンテナ輸送の効率化及び生産性の向上を図るために、国交省では情報通信技術を活用した「CONPAS(=コンパス、新・港湾情報システム)」を開発。横浜港南本牧ふ頭コンテナターミナルをケーススタディとして、3月には阪神港でも1回目の試験運用が実施された。コンパスによって、港湾物流の効率化と生産性向上はどこまで進むのか取材した。

    情報通信技術を活用したコンテナ輸送効率化の取り組みを進めている国交省関東地方整備局では、コンテナ輸送の効率化及び生産性の向上を図ることを目的にコンパスの開発を行っている。現在は、戦略港湾の中枢ターミナルである横浜港南本牧ふ頭コンテナターミナルで行って来た試験運用(8回)を経て、4月から本格運用を始めており、その結果をまとめている状況にある。

    南本牧では、コンパスによる効率化や生産性の向上に一定の効果が得られており、横浜にも事務所を構えている東京の陸運事業者からも、「コンパスによる時間の短縮はみられる」と効果が出ていることを認めているが、「制限のあるトライアルから、本格運用で本数が増えていった場合でも制度が維持できるのであれば、大いに効果がある」と期待されている。

    コンパスは、地方展開を前提に開発が行われて来た。関東地方整備局によると「それぞれのターミナルにはボトルネックというのがあって、代別すると2つあって、一つはゲートであり、もう一つは、ターミナルのCY(=シーワイ、コンテナヤード)内の荷役であると考えられる」とし、「各港やターミナルによって条件は全然違うということを大前提として考えている」としている。

    「コンパスはシステムだが、そもそものコンセプトは、港やターミナルのルールだと考えている」とし、「ターミナルのお客は船社で、陸運のお客は海貨や荷主なので、双方には直接の契約関係が無いため、陸運に配慮した仕組みはできていなかった。そのため、国はコンパスを、合意形成を図るためのツールとしても考えている」という。

    こうした大前提があった上で、戦略港湾の中枢ターミナルである南本牧をケーススタディとして、他港でも展開できるものにしていこうという前提で開発を進めて来た。南本牧のボトルネックはゲートにあった。CY内の効率性というのは非常に高く、これは「2020年コンテナ港湾生産性指数(CPPI=コンテナ港湾のパフォーマンスを測る指標で、コンテナ港湾の効率性を評価したもの)」において、横浜港が世界一効率的なターミナルとして発表もされていることからも証明されている。

    南本牧以外のターミナルは、ゲートがボトルネックになっているというよりは、CY内がボトルネックになっている場合が多いと考えられており、そういう意味では、南本牧のケーススタディをそのままトレースするだけでは足りないと考えられる。ただし、南本牧の効率化をやるためには、ゲートがボトルネックになっているので、海外でも行われている「搬出入予約制度」をまず日本でもトライして、ゲート前待機時間の短縮を図った。

    このほか、コンパスの導入による効果は、手入力に要する時間が削減できるとともに、誤入力も防ぐことができ、ゲート処理時間を短縮する「PSカードの活用」や、搬入手続きをコンテナがゲートに到着する前に実施する「搬入情報の事前照合」、最後にETC2.0の普及も兼ねた「位置情報の活用」で荷繰り準備時間を確保するなど、それぞれに成果を出している。

    こうした結果から、「関心を持つ人が増えてきて、議論が芽生えるようになった」とし、「勘違いしていただきたくないのは、南本牧のモノをそのまま導入しただけでは駄目だということで、それぞれの港のボトルネックをあぶりだし、南本牧で蓄積された運用実績などをもとにそれぞれの港にあった方法で効率化を進めて行かなければならない」としている。

    ◎関連リンク→ 国土交通省

     
     
     
     

    この記事へのコメント

     
    1. 匿名 says:

      いいよー
      物流あとまわしなんでしょ?
      やんなくて

      先輩方定年退職し我々世代別業種転職し若い衆も女子も入らないこと願う

      若い衆へ 馬鹿らしくてやめてくださいね
      女子へ トイレのことよく考えてくださいね

      物流ストップ願う

    2. 東京都港湾底辺組合 says:

      東京なんか野グソ当たり前だもんなw渋滞と一緒でチョロチョロ動くから休めないしトイレに行くにもトイレがない 大井5号東海運なんか自車扱いは特別扱いで並ばなくても搬出入出来る
      ヤードオペレーター会社にペナルティを課さないと改善なんてしない
      大井2号ダイトーコーポレーションもアホの集まり
      自分が積むロケーションはガラガラなのに一列に並ばせる やっと積めたと思ったらテナーが重なって止まっているのですり抜けられない
      そりゃ動けないんだからトイレに行きようがないのでコンテナとコンテナの間に隠れて野グソ

    3. 逆さ富士 says:

      投稿”東京なんか野グソ当たり前”を興味を持って読ませてもらった。これがターミナルオペレーションの真実の一つであろう。ターミナルオペレーション専門家の話にはこのような事実は全く出てこない。少なくともそのような報告は見たことが無い。”野グソさん”の指摘した問題はシステム、装置の変更で簡単に解決できる。つまり渋滞問題も簡単に解決できると言う事。国交省に一人気が利いた人間がいて、その人間が真面目に情報を集め港をリードすれば現状は大幅に改善されるはず。それまではターミナル荷役の被害者が自分の経験を”野グソさん”の様にドシドシ報告することだ。改善提案をしたくても現実を知らないため躊躇している人が結構いると思う。俺もその一人。

      • 匿名 says:

        偉いさんはみんな知ってるけど面倒だからほったらかしにしてるんじゃないってこと?少なくとも俺はそう思ってた。嫌になって会社変わったからもういいけど

    4. 大井2号大渋滞 says:

      大井は本当に酷い
      糞袋はその辺におきっぱなし。
      それを定期的に収集する人がいる。
      こんな仕事を底辺と呼ぶ
      底辺の仕事を国交省も都もふ頭公社もしっているのに。
      まあ、この業界大変だ。

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