-
物流ニュース
サカイ引越センターとハート引越センター 業界初の自動運転トラック輸送実証
2026年3月31日
狙いは「コスト削減と品質向上」。サカイ引越センター(田島哲康社長、堺市堺区)とハート引越センター(太田至計社長、東京都葛飾区)は、引越会社では初めてとなる自動運転トラックの長距離輸送の実証を開始する。幹線輸送の無人化が実現すれば、業界全体の輸送力が底上げされる。両社は輸送と引越作業の役割分担を進めることで、輸送コストの削減と適切で高品質の引越サービスが提供できるようになると期待している。

引越2社が期待しているのは、レベル4(システムが主体で人は基本的にはいなくても良い)の自動運転トラックを用いた幹線輸送の無人化で、実現すれば24時間365日、継続走行が可能となる。だが、レベル4のトラックが実現したとしても、積み込みの仕方やバースへの入り方など、ほかにもいろいろ調整しなければならないことがある。
そのため、サカイ引越センターは4月から、ハート引越センターは5月から、それぞれ年末まで、関東~関西間の高速道路一部区間で、レベル4を見据えたレベル2(人が主体でシステムがサポート)の実証を開始する。
無人化期待する理由
サカイ引越センターの山野幹夫専務は、「当社では関東・関西・九州間での引越需要が多く、協力会社への依頼も多い。無人化できると、人を介さないのでその分のコストが削減でき、事故を起こすリスクもなくなる」とし、「まずはレベル2でドライバーの仕事の負担や疲労が減ることが実証できれば、ドライバーの応募も増えるのではないか」としている。
また、「2027年に無人化が実現すれば、引越作業81万件のうち約3分の1はドライバーの負担やコストを軽減できるのでは」と期待している。
ハート引越センターの太田社長は、「最終的にドライバーが同乗しなくていいというところを目指しており、労働時間が削減できるのは大きい。当社は長距離が主体となっているので、ここを削減することができれば、全国それぞれの拠点だけでドライバーを充足することができる」と話す。
また、「3、4月の繁忙期に外部に委託しているだけでも1100台くらいになる。一番需要が大きい長距離区間だけでも自動運転が可能になれば拠点でのサービスに注力できるうえ、拠点を増やすことができる」としている。
自動運転の未来
今回の実証では、T2(熊部雅友社長、東京都千代田区)が商用運行で使用しているレベル2自動運転トラックを用いて、無人運転(高速道路)と有人運転(一般道)を切り替えるために神奈川県綾瀬市と兵庫県神戸市に設置した「切替拠点」間を運行。利用者のニーズが高い土日の運行に初めて取り組み、検証が行われる。
熊部社長は、「今回の綾瀬と神戸は切替拠点だけなので物流施設がない。我々が目指す究極の形は、インターチェンジ直結の大型物流施設間でレベル4の自動運転トラックを走らせること」とし、「長距離の部分を任せる人たちが足りなくなった時に当社の自動運転技術を使ってもらえるようにしたい」としている。
関連記事
-
-
-
-
「物流ニュース」の 月別記事一覧
-
「物流ニュース」の新着記事
-
物流メルマガ








