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ドライバーの身だしなみ基準を見直し タトゥーも隠せばOK、大切なのは「清潔感」
2026年6月2日New!!
現在、さまざまな業界で従業員の身だしなみ基準を見直す動きが進んでいる。背景には、深刻な人手不足と採用競争の激化や多様性の尊重など、企業の切実な生き残り戦略があるとされている。
身だしなみで言えば、トラック運送業界はこれまでほかの業界と比べて比較的、自由度が高いと見られてきたが、もちろん各社それぞれに基準は設けている。また、昨今の世の中の基準見直しの流れにともない、運送業界にとって新たな懸念材料も見えてきた。
「保守派」でも変化
見直しの動きは、これまで「保守的」とされてきた業界でも見られており、例えば飲食業では、あきんどスシローが店舗スタッフのドレスコードを2023年11月1日から改定。自由な髪色・髪型が可能になり、ひげも勤務中はマスクに入れることで可能とした。小売業では、スーパーマーケット万代が25年4月1日から、一定の判断基準のもと、髪色やネイル、ピアスなどについて原則自由に。鉄道関係では、東京メトロが同年5月1日から、「髪はより明るい色まで染色可能」「装飾品の着用や爪については、業務に支障のない範囲内で選択可能」などの新基準をスタートしている。
不快に思われない
トラック運送業界でも、人材不足への対応や若者の価値観の変化から柔軟な対応を取る企業が増えてきており、求人サイトでも「髪型・髪色自由」「タトゥーOK」などと表記している会社も少なくない。運送各社にドライバーの採用基準を聞いてみた。

「今の時代なので、ひげもピアスも茶髪もロン毛も容認している。ホワイトカラーの仕事や大企業であれば厳しくしなければいけないかもしれないが、我々はそこまでしなくても良いのでは」と話すのは、大阪府東大阪市の運送経営者。「会社としてはそういうルールを設けているが、お客さんから『その格好ではダメ』と言われたら、それに合わせるようにしている」と続け、「タトゥーは相手にどう判断されるか分からないので、見えないようにしていればセーフ」としている。「身だしなみは清潔感を重要視しており、気になる者がいたらその都度指導している」という。
大阪市西淀川区の運送事業者は、社内の服務規定で「茶髪やピアス、タトゥーは不可」としているが、「実際働いているなかには、それらを守れていない者もいるのが現状」と同社社長は打ち明ける。「タトゥーは、今の若者にとってはファッションの一部となっており判断が難しい」とするが、「社会一般にはまだまだどうなのかというのがある。特にトラックドライバーは『ヤンチャ』と思われがちなので、もしタトゥーを入れていても見えないようにしてくれと伝え、見せたいと言う人は入社させない」と、荷主から不快と思われることはダメという考えを示す。面接時に「タトゥーはあるか。お酒はどれぐらい飲むか」を必ず聞いているという。

同住之江区の運送事業者では、面接時に応募者にアンケートを実施しており、身体(タトゥーの有無など)、健康、免許についてそれぞれ綿密にチェックしている。同社社長は「ひげは、清潔感のあるあごひげであればオッケーとしている」と話し、事務所には身だしなみについて注意を促すポスターを掲示。同社のユニフォームは目立つ色で、トラックのボディーには大きく社名がデザインされており、「他人から見られる状況をあえて用意することで、『きちんと行動しなければいけない』という環境を作っている」と、身なりを整えるための取り組みを話す。

京都府八幡市の運送事業者は、「茶髪もひげも清潔に手入れしていればオッケーで、タトゥーも確実に見えないようにすればオッケーとしている」と話し、「仕事内容や働く姿勢を重視しており、見た目で区別することはしない」という考えだ。
採用・不採用の基準
多様性が広がるなかで、面接時に、「タトゥーを入れている」ことを理由に不採用にしても問題はないのだろうか。
大阪府労働相談センター(大阪市中央区)に話を聞くと一般的な見解として、「その人に就いてもらう内容によって問題があるかどうかが重要」といい、「正当な理由、例えば、お客さんと接する仕事で腕や首にびっしりタトゥーが入っているような場合は不採用でも不当にはあたらないが、隠すことができる程度なのに不採用にすると、揉めた際に不当だと言われる可能性はある」と説明する。
新たな懸念材料に
これまで、「自由な恰好で働きたい」という考えの人にとっての受け皿ともなっていたトラック運送業界。しかし、あらゆる業界で身だしなみ基準の緩和が進んでおり、今後、ほかの業界とそうした点での差別化を図ることが難しくなる。多くの事業者でドライバー不足が深刻化するなか、新たな懸念材料となり、ほかの業界に負けない、より魅力のある業界への転換が急務と言える。
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ハードルを下げると言う事は必然的に職業の社会的な地位も下がると言う事なんだろうと思うが?特にドライバー系は今、改革中で賃上げや労働時間短縮など色々と問題を抱えている。今の時代、外国人や入れ墨イコール人格否定は許される物ではないが、間口を広げてとか誰でもヤル気があればみたいな事を言ってるといつまでも運送業全体の社会的地位や品格は上がらず荷主から使われる位置付けは変わらないのではないだろうか?