是正報告書
　平成○年○月○日
　○○株式会社　代表取締役　○○殿
　○○労働基準監督署労働基準監督官　○○

　貴事業場における下記労働基準法違反及び自動車運転者の労働時間等の改善のための基準違反については、それぞれ所定期日までに是正の上、遅滞なく報告するよう勧告します。

　なお、法条項に係る法違反（罰則のないものを除く）については、所定期日までに是正しない場合または当該期日前であっても当該法違反を原因として労働災害が発生した場合には、事案の内容に応じ、送検手続きをとることがあります。

　また、「法条項等」欄に印を付した事項については、同種違反の繰り返しを防止するための点検責任者を事項ごとに指名し、確実に点検補修を行うよう措置し、当該措置を行った場合には、その旨を報告してください。

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　通告書の次は労働基準監督署の是正勧告書である。Ａ社長は通告書についてなす術を知らず、放置してきた。

　そこへ労働基準監督官が突然、Ａ社を訪ねてくる。「この忙しい時に何だ」とＡ社長は反発した。ところが労働基準監督官は運転日報、賃金台帳、給与明細書を提出させてチェックする。「ちゃんと是正報告書を出して下さい」。

　労働基準監督官はピシャリとＡ社長に宣告する。「無視すると送検するよ。前科がつくよ」。監督官の言葉にＡ社長は驚きを隠せない。