ここ半年ぐらい、人が採れないという声を、物流会社経営者の方から、よく聞くようになってきました。運転免許の制度変更によって、若年層ドライバーの確保が、ますます困難になることも予想されています。今後、人材確保に向けた取り組みを工夫していかないと、良い人を採用できなくなってくるでしょう。

　採用において、いかに自社の特徴や職場環境などを伝えるかは非常に重要なポイントです。しかし、求人広告やハローワークの求人票を見ていると、給与や就業条件しか載せていない会社も、まだまだたくさんあります。採用に力を入れられるのであれば、「会社」「社長」「社員」「社風」「仕事」の五つを意識して伝えるようにしてください。
　具体的には、次のような内容を広告やホームページに掲載してください。
　「会社が分かる：会社概要、車両・倉庫・設備紹介」
　「社長が分かる：社長挨拶、トップメッセージ、求める人材像」
　「社員が分かる：先輩社員メッセージ、スタッフの１日」
　「社風が分かる：社員・スタッフ紹介、社内イベント」
　「仕事が分かる：業務内容紹介、応募要項、キャリアプラン」などです。
　以前は、これらのことを掲載すると差別化要素になりました。しかし、現在はネットなどで情報が簡単に入る時代ですので、ホームページがなく、上記の内容が全く分からないことは求職者からすると不安で、マイナス要因になるでしょう。採用広告を出してもなかなか応募が集まらないという企業様は、ホームページはもちろん、ブログやＳＮＳなどを活用して積極的に情報発信していきましょう。
　また、自分ひとりで就職先を決めるのではなく、家族と相談して決めるケースが多いので、家族が見て安心する内容を掲載する、ということもポイントです。
（船井総合研究所・河内谷庸高）
☆船井総研が運営する環境ビジネス情報サイト「eco-webnet.com」
※記事は12年8月の記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。