中小運送会社の経営支援を行うコヤマ経営（東京都中央区）の代表コンサルタント・小山雅敬氏はこのほど、「小山雅敬の運送業経営相談室」を日本法令から出版した。経営戦略、財務、事業継承などの相談事例をＱ＆Ａ方式で分かりやすく解説。
　「小山雅敬の運送業経営相談室」は、本紙で２０１２年５月から３年間にわたり掲載された内容を現状に合わせて加筆修正し、経営テーマごとに分類しなおしたもの。運送会社の経営者や後継者、管理者だけでなく、運送業界に深く関わるトラック販売や運行管理システム販売の担当者などにも参考にしてもらえるという。
　同書のテーマは（１）賃金体系（２）評価制度（３）労務トラブル対策（４）人材育成（５）経営者、戦略、組織（６）決算・財務（７）事故防止（８）協力会社、リスクマネジメント――の８項目。

　「物流二法が施行され、燃料価格の高騰、高速料の負担増など、さまざまな諸問題を抱えながら翻弄されてきたのが中小運送会社」という小山氏は、同書で「貨物量が少なく荷の奪い合いだった時代から、運ぶ荷はあっても運ぶ人がいないという時代になった。日本経済における物流の重要性は不変。物流を支える中小運送会社がこれからも力強く経営を継続していけるような世の中にしたい」としている。
Ａ５判、２３２ページ、２１００円（税抜き）。