皆さん、日本事故防止推進機構（ＪＡＰＰＡ）理事長の上西一美です。新型コロナの影響で、交通事故の件数は減少しているということですが…大阪では、今年発生した死亡事故のうち、信号無視が原因による事故の割合が増加傾向にあるという新聞記事を見かけました。

新型コロナとの因果関係は私には想像ができませんし、見当もつきませんが、少し気になったのは、歩行者や自転車の信号無視も目立つとのことでした。

歩行者や自転車が信号無視で進入し死亡事故になった場合、車両側に懲役や罰金などの有罪判決が出る可能性は低いのかもしれません。しかし、車両側に重大な過失があった場合は、話が変わります。中でも速度超過で進入した場合、車両側の過失が上がることは必須ですので、民事の過失も上がり、保険金額に影響する可能性も出てきます。

日頃からデジタコなどで速度管理をされているとは思いますが、今一度、運転者の皆さんに、「万一、歩行者や自転車が信号無視をして来ても、速度超過があれば自分を守れない」「速度を守る＝自分の立場を守る」、このように伝えて下さい。速度超過は、交通事故を起こした場合、運転者の主張が何も通らなくなります。