トラックや農業用工作機器の車両盗難が多発する中、大阪府東大阪市のキタコはトラック用盗難防止機具「チェーンロック」を販売している。
　盗難は鎖を切断されるケースが多く、同製品は切断されにくい超合金のステンレスを素材に採用。鎖部分を直径１６mmに設計し、盗難でよく使用される手動のボルトクリッパーでは切れない強度にしている。 また、鎖部分には目立つ色のカバーをつけることで、盗難防止対策を行っていることを周囲にアピールする狙いもある。

　営業部の山﨑圭三部長は「人の力では絶対に切れない。犯人が警戒する環境づくりをすることも大切」と説明する。
　使用方法は、車両に鎖を通して固定できるもの（例えば鉄のポールなど）に取り付けるだけで簡単に装着できる。鉄のポールがない場合や車庫が砂利道の場合でも安心して装着できるよう、アンカーベースプレートも販売している。
　チェーンの引っ張り強度は、約２２トンまで対応可能。屋外で使用してもサビに強い。「使用すれば１００％盗難を防止できるわけではないが、少しでも盗難を抑止できる環境を整えられる」とし、「あるト協では助成金を出しているところもある。有効に活用していただきたい」と話す。
　価格は、チェーンロックが９万２０００円（税抜き）、アンカーベースプレートが８万８０００円（同）となる。
　対応車種は、２トンから１０トン車まで。トラック用のハンドル固定器具なども販売している。
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