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    経営再生物語(125)経営活性化シリーズ74

    2016年9月9日

     
     
     

     (74)ピンチをチャンスにする=荷主開拓力の向上



     物事が順調に進んでいるとき、実は油断や慢心が生じやすい。気が緩むのである。企業と人が成長するのは順調な時ではない。むしろ危機=ピンチの中にある。「このままではジリ貧だ」「このままいくと赤字に転落する」「荷主から運賃値引きを通告された」「ドライバーが辞めていく」というピンチ(危機、試練)に直面した時が企業と人を成長させていく。
     このところ、景気の先行きが不透明になっている。軽油価格もジリジリと上昇しつつある。ドライバー不足も依然として深刻である。そのうえコンプライアンス、とりわけ労働時間の規制も強まっている。1か月80時間以上の時間外労働に対して労基署の立ち入りもある。運送業界として、先行きに「どうも嵐の予感」がある。ピンチが忍び寄っている。この時にこそ、企業と人を成長させる。そのためには何をするか。

     ?荷主開拓力をつける
     「いつまでも あると思うな 親と金」という諺がある。まさにいつまでも、この状態が続くわけはない。既存荷主の深耕はしているか。荷主のニーズにしっかりと応えているか。さらに新規荷主の開拓をしているか。嵐の時に慌てるようでは遅い。今からコツコツと営業努力をすることである。
     既存荷主への定例訪問は言うまでもなく、新規荷主開拓に取り掛かることである。そのためには、自社の戦力を分析する。車のスペースを活用して積み合わせはできないか。車の回転率は高めることはできないか。自社の得意分野を磨いているか—-。ピンチを力にすること、荷主開拓力を磨いていくことである。向かい風=逆風に抗して、企業と人を成長させる道は荷主開拓力にある。

     ?コミュニケーション力を向上させる
     ドライバー一人ひとりと定期的に個人面談することで、コミュニケーション力を向上させる。ドライバーを考働(こうどう)させていく。考えて働くドライバーに育成するため、経営者、経営幹部は職場の中で個人面談を継続していくことである。

     ?経営数字をつかむ
     数字は正直者で、ウソをつかない。経営数字をスピードよくつかむことである。1日働いていくらの売り上げを獲得したか、経費はいくら使ったか、売り上げ–経費=利益をつかむことである。
     ピンチをチャンスとする道は、?荷主開拓力をつけること?コミュニケーション力を向上させること?経営数字をつかむことにある。

     
     
     
     
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  • 筆者紹介

    川﨑 依邦

    経営コンサルタント
    早稲田大学卒業後、民間会社にて人事・経理部門を担当し、昭和58年からコンサルタント業界に入る。
    63年に独立開業し、現在では『物流経営研究会』を組織。
    中小企業診断士、社会保険労務士、日本物流学会正会員などの資格保有。
    グループ会社に、輸送業務・人材サービス業務・物流コンサルティング業務事業を中心に事業展開する、プレジャーがある。

    株式会社シーエムオー
    http://www.cmo-co.com

     
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