東洋ゴム工業の一押しは、低燃費タイヤ『ゼロシス』シリーズのプレミアム版として3月に発売された『Ｍ667 ゼロシス プレミアム』。
　「長距離幹線輸送のユーザー」が対象で、特に「高速道路利用率が8–9割程度なら、高い省燃費効果が得られる」（タイヤマーケティング部の長田和明グループ長）という。

　転がり抵抗の低減を追求し、『ゼロシス』シリーズで培った低燃費技術をさらに進化させ、同製品用のコンパウンドとトレッドパターンを開発した。汎用品『Ｍ614ＺＢ』との転がり抵抗値の比較は、『ゼロシス Ｍ６６６』が２７％低減だったのに対し、同製品は35％も低減している。一方、耐摩耗性能も「汎用品に比べると落ちるが、他の『ゼロシス』ラインナップと同等レベル」（同）に仕上がった。
　また、独自のタイヤ基盤技術『イーバランス』を採用することでタイヤの基本性能となる耐摩耗性・耐偏摩耗性・耐久力などの性能を向上させた。
　対象ユーザーが限定されるため、同社ではセールススタッフの教育に注力し、ユーザーのコスト削減に最適なタイヤを提示しているという。澤野正彦課長代理は「使用条件が合うユーザーには大きなメリットが出るはず」とＰＲする。

長田グループ長（左）と澤野課長代理