サンコーテクノはこのほど、飲酒チェック時の静止画像とともに、測定データを事務所のパソコンへ送信する携帯用の呼気アルコール測定システム「アルコガーディアンモバイルＴＲ　１」の発売を開始した。価格は８万８０００円。測定器はフィガロ技研製の「フーゴ」を採用した。

　携帯電話の通信機能を活用してデータを送信する従来の検知器システムとは一線を画し、 ＮＴＴドコモのＵＳＢ接続型ＦＯＭＡデータ通信端末を活用した、独自の通信キットを搭載している。
　同社センサー事業部の坂口正一営業グループ長は、「使用できる機種が限られることや、携帯電話の最新技術に対応していくことは大幅なコストアップにつながり、ユーザーにとってもメリットは少ない」と説明。「ドライバーが個人で所有する携帯電話を業務の点呼に活用することのリスクも考慮した」とも。
　通信費は、１日５回（月１５０回）の送信で月額１９８０円。「保有台数が多いユーザーは、年間で数百万円にもなる通信費をどうにかしたいと頭を抱えられている。できる限り通信費を抑えることを目標に開発に取り組んだ」という。
　なお、データの管理は、設置型の測定システム「アルコガーディアン」と連動する「アルコガーディアンマルチ」が必要。価格は３万９８００円。
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