「１００％間伐材でつくるエコなパレット」をご存じだろうか。
エースジャパン（判藤慶太社長、京都府相楽郡）が販売する「Ｇパックパレット」は、１００％自然素材で作られている。「エコ製品というと価格的に高いというイメージがあるが、プラスチック製なら１枚あたり２０００円前後、Ｇパレットなら同１６００─１８００円とコスト的にも安くつく」と判藤社長は説明する。

　「耐久性能もプラスチック製と遜色なく、２tから６tまでＯＫ。しかも土に埋めておけば、１８か月で土に還る。わざと野ざらしにしておいても、３年間はびくともしない」という同製品。「大震災ではがれき処理が問題になっている。プラスチック製なら産業廃棄物として処理しなくてはいけないが、これだとほとんどの自治体で簡単に処理できる」という。
　「エコ製品を京都から発信するだけではなく、地域産業の活性化」も視野に入れている。「現在、マレーシアで生産し国際物流会社である辰巳商會とタッグを組み、物流コストを下げ、国内へ持ってきている」という。
　また、「府内の間伐材を利用して製品を作れば、雇用促進や地域経済の活性化、地元の運送事業者へも貢献できる」と説明する。
　「積み重ねることも可能で、保管場所に困ることはない。薫蒸処理を最初の段階で行うことで、害虫などの心配も無用。そのまま輸出入させることができる」とも説明する。
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