デンソーウェーブは5月31日、バーコードハンディターミナルの新機種「ＢＨＴ―６０４ＢＷ」を9月14日から発売すると発表した。オープン価格で、販売計画は年間1万台。
　同製品は細身で握りやすいボディが特徴。落下時などの衝撃に耐える高耐久性を確保し、さらに液晶保護プレートの厚みを増すことで耐衝撃性を従来機比の二倍に高めた。また、水滴や埃に対する保護等級ＩＰ５４を実現し、様々な作業環境に対応できる。

　視認性に優れた2.8インチのＱＶＧＡカラー液晶を搭載した表示部は、ピッキングリストやロケーション管理情報など、多くの情報を見やすく表示することが可能。6万5000色のカラー表示により、作業者に注意を促す表示や、エラー警告などを効果的に表示することもできる。また、読み取ったバーコードに応じて商品画像を表示することで、商品コードや商品名に加え、画像で商品確認を行うという使い方も可能になる。
　さらに、大深度レーザスキャナを搭載し、25mm〜820mmと読み取り範囲を拡張するとともに、従来機比約2倍の読み取り速度を実現。また、最新のバーコード規格であるＧＳ１　ＤａｔａＢａｒ（ＲＳＳ）の読み取りにも対応している。
　通信機能としては、世界標準ＩＥＥＥ８０２・１１ｂ／ｇに準拠した無線ＬＡＮ通信モジュール搭載タイプ、近距離無線通信Ｂｌｉｅｔｏｏｔｈモジュール搭載タイプなど、既存の無線ＬＡＮインフラや携帯プリンタ、携帯電話などに接続できる無線通信デバイスを搭載したモデルを揃えている。
　ほかにも、騒音下でも確実に読み取りを知らせる「バイブレータ機能」、薄暗い倉庫でもキーボードを確認できる「キーボードバックライト」、別途提供する導入支援ツールと連動してＳＳＩＤやＩＰアドレスなどの各種設定を容易にできる「設定モード」、ＰＣからＢＨＴを起動してアプリケーションを動かすことができる「リモートウェイクアップ機能」など多彩な機能を搭載している。
◎関連リンク→デンソーウェーブ