弊紙・物流ウィークリーでは、トラックドライバー情報サイト「ブルル」の協力を得て、ドライバーのモチベーションに関するアンケート調査を実施。「新車に乗れる」「ボーナス１００万円」「連続１０日の有給休暇」のうち、「どれが一番やる気が出るか」の問いに対し、ドライバー３１４人から回答を得た。

結果は、「新車」８％、「有給」７.６％に対し、「ボーナス」は８４.４％と圧倒的な大差をつけた。

「いまの会社では５年勤務してももらえない額」「金がすべてを解決する」など多くのドライバーからボーナスを推す声が聞かれた。ある若手ドライバーは、「新車に乗れるのはうれしいし、モチベーションも上がるが、それによって運賃や給料が上がるわけではない。連続１０日の休みもうれしいが、歩合との兼ね合いもある」とし、「やはり圧倒的にボーナス１００万円！」と強調した。

ほかのドライバーからは、「ボーナスの額が５０万円でも結果は変わらないのでは」との指摘が。ある地場配送のドライバーは、「５―１０万円であれば、ほかの選択肢と悩むかもしれない」と語った。

多くのドライバーからは、「休みは希望があれば取れる」「乗り慣れている相棒を大切にするのも仕事のうち。有休は本当に必要な時に使いたい」「１０連休は繁忙期を外したら現状でも何とかなるし、新車でテンションが上がるのは一瞬」といった声が聞かれた。

この結果を踏まえ、「『ドライバーを募集しても全然来ないのはトラックがショボいから。良い車をそろえたら人が来る』と力説している人がいたが、結果を見れば一目瞭然。見栄やステータスで飯は食えない」と分析するドライバーも。

一方、少数派となった「新車」「有休」を推すドライバーからは、「新車が良い。実際、新車になってから毎日機嫌良く働かせてもらっている」「カネより環境。ということで有休が良い」といった意見が。なお、選択肢にはないが、ベースアップを希望する声も聞かれた。