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  • ブログ・鈴木 邦成

    第26回:ドラム・バッファー・ロープ

    2005年5月8日

     
     
     

     SCM支援ソフトの中でも重要な位置を占めるのが「生産スケジューリング機能」。 さまざまな制約条件を考慮しながら生産計画を管理するソフトである。
     制約理論の生みの親であるゴールドラット博士は「ドラム・バッファー・ロープ」(DBR)というスケジュール手法を考案。
    DBRの基本コンセプトは「スケジュールの進行を遅らせる制約条件に全体のペースを合わせること」。
    DBRが考案される以前のスケジューリング理論は複雑で理解するのも難しいものだった。


     そのためIT革命以前のコンピュータで処理することは容易ではなかった。「ソフトウェアを使うよりも現場のカンや経験を重視したほうがうまくいく」とされた。スケジューリング理論は長年にわたり足踏みを繰り返してきた。
    だが転機は人工知能の研究が進んだ1980年代末にきた。
      画期的なSCM支援ソフト「RHYTHM」を発明したインド人実業家サンジブ・シドゥ氏がヒューリスティック検索に注目したのである。「ヒューリスティック」(発見的)とは、人間が非論理的に導き出した経験則などのことだ。
     また、人工知能の研究から開発された「遺伝的アルゴリズム」も着目された。
    取捨選択を繰り返しての生産改善に適したアルゴリズムである。さらに90年代後半には先進的なスケジューリング手法として、「アドバンスト・プランニング・アンド・スケジューリング」(APS)が登場した。
     APSはインターネットとも相性がよく、企業間連携の充実にも役立つ。
    SCMの実現に大きく寄与するスケジューリングが可能となったのである。

     
     
     
     
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  • 筆者紹介

    鈴木 邦成

    物流エコノミスト・日本大学教授
    国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
    欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
    国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。

     
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