【奈良】奈ト協は１１月７日、グリーン経営促進研修会を開催。交通エコロジー・モビリティ財団グリーン経営業務室の内藤邦彦課長代理が講師を務め、「グリーン経営認証取得（新規・更新）について」をテーマに講演した。

内藤氏は、グリーン経営に取り組む意義として、「環境保全は企業の社会的な責任」、さらに「環境保全を通じて企業を強くする」の二つであると説明し、同財団が発行しているテキスト「グリーン経営推進マニュアル」を用いて、グリーン経営の進め方や認証を取得するまでの流れなどを紹介。同マニュアルの活用で、「コンサルを雇わずに自社で継続して取り組むことができる」「環境保全項目が具体的で取り組みやすい」「環境改善の実効が期待できる」などの特徴を挙げた。

さらに認証取得後２年間による燃費向上実績を報告し、車両総重量８トン以上のトラックの場合、認証取得時比３・１％、８㌧未満でも同じく３・１％、平均燃費が向上したと報告。事故防止にも効果があるとし、認証取得事業者の走行距離10万㌔あたりの交通事故発生件数は、認証取得後１年目に前年比でトラック２５.９％減少していることも報告した。

なお、奈良県では８月末現在でトラック３４事業所が同認証を取得。認証事業所の車両保有台数は９３２台となっている。

◎関連リンク→　公益社団法人奈良県トラック協会